こんにちは。ひかりんです。
先日私のツイートを発端に婚活ネイル問題が発生しました。
ことの発端になったのは次のツイートです。
婚活で自分磨きの方向性を間違う女性はかなり多いです。婚活は選ぶ立場であると同時に相手に選んでもらう必要があるので、自分が良いと思うことではなく男性に良いと思ってもらえる行動をする必要があります。端的に言えば女性のネイルは自己満足です。
— ひかりん@婚活阿修羅 (@hikarin22) June 21, 2021
このツイートに対して別の婚活コンサルタントがRTをした内容にネイル好きの女性からのネガティブな反応が発生してぷち炎上状態になったようです。
その結果として元ツイートである私のツイートも普段よりもかなり、多く拡散されて、ツイートに対して様々な意見が寄せられました。
この元ツイートに対する反応に対してあまりにも的外れな意見が多く、しかも本人が気づいてないようなので何が駄目なのかを解説します。
どんな意見が溢れているかはツイッターで「婚活 ネイル」で検索してみてください。そこには地獄が広がっています。
世の中には基本的な論理展開を理解できない大人が沢山いる
私が衝撃を受けたのは元ツイートの内容の解釈ができない女性が多く存在したことです。
もう一度元ツイートを再掲します。
婚活で自分磨きの方向性を間違う女性はかなり多いです。婚活は選ぶ立場であると同時に相手に選んでもらう必要があるので、自分が良いと思うことではなく男性に良いと思ってもらえる行動をする必要があります。端的に言えば女性のネイルは自己満足です。
このツイートの話の流れを丁寧に解説すると次のようになります。
- 婚活で良い男性から選ばれるために、自分磨きをする女性がいる
- でもその自分磨きの方向性を間違っている女性が結構いる
- 婚活における正しい自分磨きは、目的が男性にモテるためのものであるべき
- 婚活に有利にならないことを磨いても意味がない
- ネイルは男性受けがあまりよくない
- だからネイルを頑張るのは婚活目的の自分磨きとしては意味がないので自己満足です
文章が読める人であればこのツイート次のように解釈するはずです。
ネイルを頑張っても男性からモテるようにはならないから、婚活目的の自分磨きはネイル以外の別のことに時間を使ったほうが良いということだな
しかし、ツイッターにはこの文章を読解できない人たちが溢れていました。
そのような人たちの反応は大体2つに集約されます。
- 自己満足でなんの問題があるの
- ネイルを嫌がる男なんてこちらか願い下げ
1つ目は私は男ウケを狙ってネイルをしているわけじゃないし、婚活のためにネイルをしているわけでもない。自己満足で何が悪いの?という反論です。もう1つはネイルを嫌がる男なんてそもそも眼中に無いから関係ない、自分を偽ったら長続きなんてしないでしょ?というものです。
これらの主張はどちらも的外れです。世の中には日本語を読めても文章が読めない人がいることを改めて気付かされました。なぜ文章が読めないかというとツイートの論点を理解できず、論点を理解できないのは論理的思考力が足りないからです。
ツイートの論点や文脈が理解できない
ある人の主張に対して反論をするならば主張の論点が一致していなければいけません。このツイートの論点は「モテるための努力として、女性のネイルに意味あるか?」です。
そしてこの論点に対する私の主張は「婚活ではネイルを頑張っても男性から評価されないのであまり意味がない」です。この論点に対してありえる反論は「婚活でネイルを頑張るのはモテるから意味がある」または「婚活ネイルを頑張るのはむしろマイナスになる」になります。
それ以外の反証をしている時点で論点を理解できていないのです。そのため的はずれな主張をしたり、ただ感情を意見として表現してしまっているわけです。
一番多かった「自己満足でなんの問題があるのか?」という反論は例えば以下のようなのツイートです。
ネイルは自分のためにするものなので、 自己満足で何が悪いのかわからない
このようなツイートをしている人たちの主張は「ネイルは自己満足のためのもので、婚活のためにしてるんじゃない。自己満足で何が悪いのか」です。
しかしこれは反論になっていません。反論として成立するには私の主張が「婚活でモテたいならネイルをしたほうがいい」など、論点が「婚活のためにネイルをするべきか?」であるべきだからです。
自己満足としてのネイルを肯定する意見を反論として主張しているのですから、私が自己満足以外の用途でネイルをするべきと言及していないと反論にならないのです。
言い換えればこのような反論をする人たちは、私が「ネイルは自己満足のものだから、ネイルを頑張っても婚活でモテるようにならないよ」という主張を、「ネイルを自己満足でするのはいけないこと」と主張してると読み取って、その結果「いやいやネイルってそもそも自己満足のものだし、それの何がわるいの?」という反応をしていることになります。
文章がネガティブな結論を出してることは全体の文の雰囲気から読み取っているものの、文章の論理展開を追えないがゆえに最後の一文の内容と全体の雰囲気を、結びつけて脳内で勝手に書き手の主張を改変してしまっているのです。
「ネイルを嫌がる男なんてこちらか願い下げ」という意見も同様に論点がずれているので反論として成立していません。この反論が機能するのであれば私の主張が「ネイルをすると婚活では男性からネガティブな反応をもらうからやめておくべき」というものでなければいけません。
私が上記のように主張したならばネガティブな反応をする男性がいる前提で婚活でネイルをするべきか、しないべきかが論点になります。この論点であれば「ネガティブな反応をされても問題ない、なぜならそういう男性を効率的に弾けるから」というのは反論として成り立ちます。
つまり「ネイルを嫌がる男なんてこちらか願い下げ」と反論する女性たちは元の文章の主張を「ネイルをすると婚活では男性からネガティブな反応をもらうからやめておくべき」と読んでしまい明後日の方向の意見を投げているのです。
わかりやすい例で説明するならばこの人たちは「洋画を聞き取れるようになりたいなら聞き流すだけでは効果が薄い」というツイートに対して「英語は趣味だからすきなようにやらせてほしい」「自分に合わない英語学習方法なんてやるつもりはない」という反論をしているのです。
なぜこのような日本語は読めても文章が読めない人たちで溢れしまうのか?それはこの方々に論理的思考力が欠如してるからです。
論理的思考力が欠如している
「ネイルにネガティブ反応をするような人はそもそも結婚対象にならないから問題がない」という反論を題材に解説します。
この反論は論点そのものもずれていますが、それ以上に興味深いのは、私の元ツイートをネイルをすることは男性にとってネガティブになると読み取っていることです。
私の主張は「ネイルを頑張るのは婚活にはプラスにならない」ですが、彼女たちはこれを「ネイルにネガティブ男性が多い」と捉えています。ここからわかることは「プラスにならない」と「マイナスになる」の違いを理解できていないということです。
これは否定語と反対語の違いを理解できていないということと同義です。プラスの否定後は「プラスにはならない」、反対語は「マイナスになる」です。プラスにならないとは加点要素にならないという意味なので減点要素にはなりません。対してマイナスになるは減点要素になるということです。
「マイナスになる」はネガティブに受け取られることを指しますが、「プラスにならない」はネガティブではありません。ここを区別しない人は、好きじゃなければ嫌いという世界線で生きているのかもしれません。
日常生活のコミュニケーションでも否定語と反対語の使い分けは多用されるので、この違いを理解できない人と、まともに話し合いをするのは難しいと言えます。
ネイル問題にみる結婚相手に知性を求める重要性
結婚生活はただ楽しく過ごすだけでなく、夫婦で様々な困難や問題を協力して解決していかなければならない場面が発生します。他人と一緒に暮らすことでもあるので、考えが食い違うこともあるでしょう。そのときに話し合いで解決できなければ、すれ違ったままです。
自分にある程度論理的思考力があり、問題を理性で解決できると思っているのであれば、男女問わず最低限の建設的な議論ができる相手を結婚相手に選ぶべきであることを今回のネイル事件は示唆しています。
この点である程度学歴がある人が、同程度の学歴または一定以上の学歴の人を好むのは合理的だといえます。学歴が同程度なら同程度の思考力があることを期待できるからです。
また、よく婚活で自分の希望と1つでも違えばNGを出す女性がいますが、実はこれは本人が話し合いで解決する力がないことを本能的に理解しているがゆえの行動なのかもしれません。論理的思考力がなく話し合いができない人は全てが一致していないと、どこかで衝突して関係が破綻してしまうからです。このあたりの考察はまた別の機会に書きたいと思います。
あまりにも日本語を読めない人が多かったので今回解説記事を長々と書きましたが、ネイル問題に対してとんちんかんな反応をしている人たちは、この文章も解説を正しく読解できないことが想像に難くないがゆえに、決してその行動が改善されることはないことが残念でなりません。